近年、スノーボードの楽しみ方も多岐にわたっています。その中でも、自然の真只中で楽しむパウダーランはその一つです。 とても魅力的なパウダーランですが毎シーズン必ず何処かで、いたましい事故が発生しています。それらの事故も雪山に対する知識が少しでもあったなら回避できたのかもしれません。
今回安全対策本部では番亭~bamboo tail~竹尾雄宇氏を講師に招き、雪山での基本的な行動の仕方やルートファインディング、積雪安定性評価、雪崩対策に加え、滑走技術や自然地形を滑走する喜びにも焦点を当てたセミナーを実際のフィールドで講習いたしました。
開催日程 | 2017年1月20日(金)~2月21日(土) |
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場所 | 白馬エリア(集合場所:番亭~bamboo tail~) |
内容 |
初日は白馬五竜にて、新雪を滑りながらライン取りや地形の使い方、バックカントリーに必要なビーコントレーニングや山の中での行動の仕方、ピットテスト等の講習。要望に応じてパウダーボードの特性に関する講習も設けた。 2日目は白馬乗鞍より実際のバックカントリーフィールドにアクセスし、登るルートの選び方や滑走がメインの講習を行った。 |
講師 |
番亭~bamboo tail~ http://www.bambootail.com/ 代表:竹尾雄宇 |
講師プロフィール:日本山岳ガイド協会認定ガイド、JAN(日本雪崩ネットワーク)Level1、日本赤十字社救急員、白馬マイスター、元JSBAプロスノーボーダー等。白馬エリアを中心にバックカントリーガイドを十数年。 スポンサー:K2、Marmot、bca、TUBBS、HIMARAK、SMITH、COSLABO WAX、ARK、PAP、3939 |
参加者は4名。集合場所の「番亭~bamboo tail~」にてメンバー紹介と軽いミーティングを行い、白馬五竜へ移動。
ザックに板を取り付け、スノーシューを履いてハイクアップの準備。ザックに板の取り付け方や、最近多くなっているスプリットボードについての説明もあった。
スキー場上部より少しハイクアップしてバックカントリーフィールドの広い所でビーコンの使い方や特徴、プローブの使い方を実際に起こり得るシチュエーションをイメージして講習が行われた。
2日目は白馬乗鞍に移動。前日から大雪が降り、ゲレンデも新雪が!講師の竹尾さんからせっかくゲレンデにパウダーがあるのでまずはゲレンデを滑りましょう!とナイスな提案。ウォーミングアップを兼ねてパウダーラン!
ゲレンデを滑った後はゲレンデトップまでリフトで上がり、昨日予習をしたハイクアップの準備を行い、ハイク開始。1時間弱ハイクした所でピットテストの実習。ピットテストで分かる事、分からない事などとても経験豊富な講師ならではの説明があった。
ピットテストが終了したら再びハイクアップ開始。スプリットボードの歩き方についても説明があった。
ハイクアップが終わると目の前に広がるパウダーを滑る。日本では樹林帯を滑る事が多いのでツリーランのコツなどアドバイスもあった。コンディションが良く、全員満足のライディング。
無事に滑走を終えた一行は「番亭~bamboo tail~」に戻り、コーヒーを飲んでまったり。全ての講習を終え記念撮影。
今後も、JSBA安全対策本部では、参加された方のアンケートよりフィードバックを得て、充実した雪上講習会を予定しています。バックカントリーフィールドをより安全に楽しむため、知識と技術向上のため、ご興味がある方のご参加を心よりお待ちしております。次回は2018年1月~2月に開催予定です。