競技規則
種目 | 演技指定 | カテゴリー | 斜面 | 構築物 |
フリーライド自由 | なし | 共通種目 | 急斜面不整地 | なし |
フリーカービング | カービング指定 | 共通種目 | 中急斜面 | なし |
カービングターンロング | ベーシックカーブ、ダイナミックカーブの 展開・ターン数は6ターンとする |
共通種目 | 中急斜面 | なし |
カービングターンミドル | なし | 共通種目 | 中急斜面 | なし |
カービングターンショート | プレスカーブ | 共通種目 | 緩中斜面 | なし |
ジャイアントスラローム(GS) | なし | AL指定種目 | 中急斜面 | なし |
規定グラウンドスタイル | グラウンドトリック指定 | FS指定種目 | 緩斜面 | なし |
「フリーライド自由」(急斜面不整地)
「フリーライド自由」(急斜面不整地)
- スピードの中でのながれの良い演技構成であること。また斜面変化にあわせた演技とターンを調和出来るかがポイントです。フリースタイルでのトリックは、流れを途切れさせないスピードにのった演技を求める。
- ■レベル1=60~69点
- 斜面状況に合わせたターンができずに流れがとぎれとぎれになってしまうような演技。
- ■レベル2=70~79点
- 滑走スピードは比較的あり流れはとぎれないが、横方向への滑走が多くなかなか降りてこない演技。
- フォールライン方向への滑走スピードはあるが浅廻りでターン技術を感じさせない演技。
- ■レベル3=80~89点
- スピードもあり積極性も見える。演技構成も良い平均的な滑り。
- トリックの完成度も高いがやや流れが途切れてしまう。
- ■レベル4=90~95点
- 滑走スピードも高く運動の質も良い。トリックのバリエーション、完成度も高く流れも良い。
- 演技構成の流れも良いすばらしい滑り。尚、ターン運動の質は、雪面抵抗の少ない効率の良いものほど高い評価をしたい。
- <重要なジャッジングポイント>
- *ターンスピード ☆☆☆☆
- 基本的にはスピードが速いほうが評価が高くなりますが、ターンスピードなので直滑降やかなり浅廻りで外力の影響を受けない滑りではスピードを出しても評価は高くなりません。
- *ターンの質 ☆☆☆
- 斜面設定が急斜面不整地であることを想定した中で全体の流れやバランスが損なわれない上での減速要素を最小限にとどめた滑りを評価します
- *演技構成
- 基本的には単調な滑りよりも斜面状況に合わせて複数の技術・ターン・リズムを組み合わせたものがより高い評価になります。☆☆☆
- *ターンスピード ☆☆☆☆
「フリーカービング」
「フリーカービング」
- スピードの中でのながれの良い演技構成であること。また斜面変化にあわせた演技とターンを調和出来るかがポイントです。カービング指定なのでトリック演技のトリック自体は評価しない。
- ■レベル1=60~69点
- ターンにズレがありスピードがない。演技構成も単調で一つ一つの技術が未熟。
- ■レベル2=70~79点
- スピードはあるが浅回りでターンの質は良くない。演技構成も流れがとぎれてしまう。
- ■レベル3=80~89点
- スピードもあり積極性も見える。演技構成も良い平均的な滑り。
- ■レベル4=90~95点
- 滑走スピードも高く運動の質も良い。演技構成の流れも良いすばらし滑り。尚、ターン運動の質は、雪面抵抗の少ない効率の良いものほど高い評価をしたい。
- <重要なジャッジングポイント>
- *ターンスピード ☆☆☆
- 基本的にはスピードが速いほうが評価が高くなりますが、ターンスピードなので直滑降やかなり浅廻りで外力の影響を受けない滑りではスピードを出しても評価は高くなりません。
- *ターンの質 ☆☆☆☆
- 外力とのバランスを取りながらしっかりとボードに働きかけをしてボードの滑走性能を引き出した滑りが高評価になります
- *演技構成 ☆☆☆
- 基本的には単調な滑りよりも斜面状況に合わせて複数の技術・ターン・リズムを組み合わせたものがより高評価になります。
- *ターンスピード ☆☆☆
「カービングターンロング」
「カービングターンロング」
- カービングターンロングは、立ち上がり系と抱え込み系の運動の展開をプレターンを除く6ターンの中で行う。回転数違反は減点される。各運動の完成度やカービングのキレ・スピードなど総合的にジャッジする。また運動の展開で差が出るはずなので展開の流れの良さは、加減点の対象となる。
- *あくまでも大まかな目安としてのレベル分け
- ■レベル1=60~69点
- ズレが多く運動の完成度も良くない展開の流れも良くない。
- ■レベル2=70~79点
- カービングは、行っているが運動の完成度が不十分である。
- ■レベル3=80~89点
- カービングのキレも良く運動の完成度が平均的な滑り。例えば立ち上がり系は、良く出来たが抱え込み系の完成度が不十分な滑りもこのクラスの中で上下する。
- ■レベル4=90点~95点
- カービングの効率度や運動の完成度共に良くスピードもある滑り。
- 運動表現とスピードは、やや相反するかも知れないが両方を表現出来た滑りに最高点をつける。
- ややスピードが物足りなくても運動表現が良い滑りとスピ-ドはあるが運動表現が少ないものは、その加減に応じて点差をつける。
- <重要なジャッジングポイント>
- *運動 ☆☆☆☆☆
- この種目は運動要素の理解度を推し量る種目のひとつです。指定された運動要素を明確に表現したほうが評価が高くなります。タイミング・リズム・力の強弱など状況に合わせて的確にコントロールしてください
- *ターンの質を伴ったスピード ☆☆☆
- 運動要素が出来ていてもターンの質やスピードが伴わなければ全体評価が悪くなります。運動要素を表現した中で、同時にターンの質・スピードがたかいものが高評価になります
- *流れの良い展開 ☆☆
- 2つの運動表現をするうえでその変化が全体の流れを損なわずにスムーズに行われ、なおかつその違いを明確に表現できたものが高評価になります。
- *運動 ☆☆☆☆☆
「カービングターンミドル」
「カービングターンミドル」
- カービングターンミドルは、約8~10mのふり幅もしくは、圧雪車2台分くらいのリズムをミドルターンとする。斜面・スピード・雪質に合わせた角付け・荷重・ローテーションと効率の良いカービングターンを求める。またリズミカルでキレとスピードのあるターンであること。運動に関しては自由とし、加減点の対象としない。
- ■レベル1=60~69点
- ターンにズレが多くリズムもバラバラな滑り。
- ■レベル2=70~79点
- ターンにキレは、あるがスピードオーバーになっている。リズムもまばら。
- ■レベル3=80~89点
- ターンのキレ・リズムも平均的だがスピードが物足りないターン横への移動が多く落下移動が少ない。切り替えや運動は、適切である。
- ■レベル4=90~95点
- ターンのキレが良くスピードもある。リズミカルで切り替えや運動も適切である。
- スピードで大切な落下運動も十分行われている。
- <重要なジャッジングポイント>
- *リズム ☆☆☆☆
- 荷重・抜重のタイミングを一定に保ちミドルサイズに最適なターンを全体に同じリズムでそろえて滑走できることが高評価になります。
- *ターンの質 ☆☆☆
- 外力とのバランスを取りながらしっかりとボードに働きかけをしてボードの滑走性能を引き出した滑りが評価されます。ミドルサイズに最適なリズムでのターンとターンをつなげるのが高評価でターンとターンの間を斜滑降でつなげてしまうようでは評価が下がります。
- *ターンスピード☆☆☆
- 基本的にはスピードが速いほうが評価が高くなりますが、ターンスピードなので直滑降やかなり浅廻りで外力の影響を受けない滑りでスピードをだしても評価になりません。
- *リズム ☆☆☆☆
「カービングターンショート(プレス)」
「カービングターンショート(プレス)」
- ショートターン運動指定プレスで行う。
- カービングターンの切れやリズム、プレス運動ができているかをポイントとする。
- プレス運動はベーシックやダイナミックの切替に比べ、よりクロスオーバーが多くなり、荷重は外力主体になります。
- ターンの支点が変わることでターン弧に影響が出る。(膝・腰・肩)
- ■レベル1=60~69点
- 1)運動ができていない。ズレが多い。
- 2)リズムも悪い。
- ■レベル2=
- 70~75点
- 運動やターン操作の完成度が低い。リズムが悪いなど。
- 76~79点
- 少しズレはあるがコントロールできている。浅回りターン。イージーカーブなど。
- オーバースピード。
- 70~75点
- ■レベル3=
- 80~83点
- コントロールされたカービングである。ほとんどが他の運動になっている。
- 83~86点
- コントロールされたカービングである。他の運動が混ざっている。
- 86~89点
- プレス要素だがクロスオーバーが不足。(膝支点)
- プレス要素、肩支点でターンが大きめになった。
- 80~83点
- ■レベル4=90~95点
- スピードやターンのキレが良く、ターン弧が形成されている。
- クロスオーバーを切替に使い、外力を利用したターン。
- 腰や肩を支点としたプレス運動。
- <重要なジャッジングポイント>
- *運動 ☆☆☆☆☆
- 運動指定の無いカービング種目と違いプレス運動の指定があるので、その要領を理解して使えているかはジャッジングの大きな部分を占めます。雪面に常に圧を加えながら滑走すると教程本の説明にあるように外力に合わせた圧の強弱の変化はあるものの急激に変化させるような抜重動作は(極力)行わない
- *リズム ☆☆
- カービングターンショートということでショートリズムに極端にこだわるとジャッジングの大きなウェイトを占める運動要素が表現しづらくなります。素早いリズムは一気の荷重動作・抜重動作につながりやすくなるので運動部分での低評価になってしまいます。この種目でのリズムはショートのサイズに収めながら圧を抜く(抜重動作)がないようになめらかな圧の強弱のリズムをとれることが高評価につながります。
- *ターンスピード ☆☆☆
- 他の種目と同じく基本的にはターンスピードが速いほうが評価は高くなりますが、上記記載のリズムと同様にターンスピードが速くなると一連の動作を滑らかに行うことが難しくなり、結果的に運動要素を表現できない滑りになりがちです。この種目は運動とそれ以外のリズム・ターンスピードという相反する要素をまとめて表現しなければならない難しい種目の1つです。カービングのキレにこだわると運動が表現しづらくなり、運動要素をしっかり行いすぎるとターンサイズが大きくなりすぎて結果的にリズム評価が悪くなるでしょう。設定斜度に合わせてバランスよく要素を取り入れることが高評価につながります。
- *運動 ☆☆☆☆☆
「規定グラウンドスタイル」
「規定グラウンドスタイル」
- スタートからゴールの一連の流れの中で指定されたトリック要素の演技を組み入れて滑走する。流れが途切れないように通常のターンをつなぐ中での滑走を求める。
- 指定されるトリック要素
- ○forward to fakie
- ○fakie to forward
- ○fakieでの連続ターン4回転以上
- ○360°以上の回転要素
- ○ジャンプ要素
- 注:上記要素は1つずつ演技しても組み合わせて演技してもどちらでも可
- <ジャッジングポイント>
- *技術的要素(50点)
- 基本的に難易度が高いと思われる方が技術点が高く評価されます。
- Forward to fakie、fakie to forwardにおいてはスライドよりもジャンプ要素を組み合わせた方が高い評価。
- フェイキーにおいてはスライドよりもカービングを評価。
- 360°以上の回転においては回転数が高いほど評価、スライドよりもジャンプ要素を組み合わせた方が高い評価。
- ジャンプ要素に関しては基本的には両足ジャンプ、オーリー、ノーリーでの評価。
- 基本的には上記の評価ですが、トリック毎に難易度が違うので例外も発生します。
- ■レベル1 31点~35点
- ズレの多いターン、高さがほとんどないジャンプなど各要素の難易度が低い、あるいは一部の要素のみ難易度が平均的。
- ■レベル2 36点~40点
- ズレがやや多いターン、各要素の難易度が平均的。
- ■レベル3 41点~45点
- ジャンプの高さやスピンの回転数)が平均的(360°)、あるいは一部の要素のみ難易度が高い。
- ■レベル4 46点~50点
- 高さのあるジャンプや360°以上のスピン、キレのあるターンなど全ての要素において難易度が高い。
- *オーバーオールインプレッション(50点)
- 全体の流れの中での演技を見たうえでジャッジが感じる印象度・完成度・バランス等。
- ■レベル1 31点~35点
- 各トリック演技をするたびに流れや動きが止まったりもたつくようなスムーズさを感じない演技
- ■レベル2 36点~40点
- ときどき流れが悪くなったりという演技や全体的に技術不足が感じられてしまう演技
- ■レベル3 41点~45点
- 全体にスムーズにそれなりのレベルで滑走できた演技や、レベル4クラスの演技だが一部流れが止まってしまうというミスがあった場合の演技
- ■レベル4 46点~50点
- 減速要素を感じさせない早いスピードの中で各トリックもスムーズに行い、且つ技術要素が高いと感じさせる素晴らしい演技
- *減点要素(オーバーオールインプレッションの得点の中に組み込まれます)
- :指定されたトリック要素が全て組み入れられていない場合、1要素につき状況により5点以下の減点
- :転倒
- :流れが途切れた演技
- *技術的要素(50点)